私たち日本人は、中学・高校と英語を習い、ひとつひとつの文章を、単語や熟語、構文に気をつけて、きっちりと日本語にすることを勉強してきたのです。これはこれで、とても重要であり、英語の力を伸ばす上で基礎になることです。しかし、この方法により以下のようなクセがついてしまっているのです。妙な癖がつく前に正しい勉強方法を身につけよう。
・英文を日本語の語順で考える
・読んで理解するために時間がかかる
・一定期間に読むことができる英文の量がとぼしい
この方法では、英語の小説を読んで楽しんだり、新聞を読んで情報を得ることは実質的にはできません。つまり、かなり難しい英文を理解できるリーディング能力があるのに、実践レベルでは使えない、ということになるのです。
正しい方法で英語の読解力をつけることが出来れば、実はリスニング力のアップにも繋がります。そのために以下であげるアドバイスの方法でリーディング力の向上を目指しましょう。
●文書の論理展開を考えて読む。
基本的には「序論→本論→結論」と展開されています。まずはタイトルから内容を予想したり、文中のhowever,in additionなどのシグナルワードに注意しながら読み進めるといいでしょう。
●日本語に訳さず読む。
一語一句日本語に訳していると全体が見えず、大意がつかめなくなってしまいます。意味のまとまりごとに区切って読んでいくようにしてみて下さい。
●パラグラフを意識して読む。
パラグラフ毎のトピックをつかむようにします。
●頭から語順通りに読む。
語順通りに理解し、返し読み(英文の後ろから日本語訳すること)をしないようにしてください。そうすることでリスニング力の向上にもつながります。
●読解スピードを伸ばす。
口に出して読んだり、頭の中で声に出して読んでいると読むのが遅くなります。「音読」から「視読(文字をある程度、かたまりで見る)」への訓練します。
●英文をたくさん読む。
速読、速読力を身につけるためには語彙力増強は言うまでもなく、出来るだけたくさんの英文に触れ、論理的に理解する力を鍛えてください。あなたの興味のある分野から入っていくととっつきやすいですね。
●常に英英辞書を使用する。
どうしてもわからない単語がある場合は、英英辞書でひくようにしましょう。つねに、英語頭にしておくためのポイントです。
●なるべく辞書に頼らないで読む。
知らない単語に出くわしたら辞書を引かずに、前後の文脈から想像してみます。逆にいえば、常に辞書に頼っているといつまでも読解力が身につきません。ただし、基本的な語彙力は絶対必要であることも忘れないでくださいね。
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2019/5/10 更新
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